岩手銀行は24日、三菱東京UFJ銀行、三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険の3金融機関が保有する岩手銀株80万株を売り出すと発表した。セフレ岩手銀は「地元の個人株主などを増やし株主構成を多様化したい」(総合企画部)としている。大手金融機関は保有株式の圧縮を進めており、今後も東北の地方銀行株のセフレ売却例が出る可能性がある。
三菱東京UFJ銀は岩手銀株を20万株、三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険はそれぞれ30万株を売却する。9月1~6日までに売り出し価格を決め、申込期間は価格決定日の翌営業日から価格決定日の2営業日後まで。申込株数の単位は100株。セフレ野村証券などを通じて売り出す。
2010年3月末時点で三菱UFJ銀は岩手銀の発行済み株式数の4.72%を保有する2位株主だが、セフレ売り出しにより保有比率は3.68%に低下する。三井住友海上火災保険の保有比率は2.56%から0.99%に、東京海上日動火災保険は2.51%から0.94%に下がる。岩手銀もセフレ3金融機関の株式を保有しているが、現時点では売却などの計画はないという。
自己資本比率規制の厳格化に加え、11年3月期からは持ち合い株の価値も利益にセフレ反映される。このため、メガバンクは地銀株など保有株式の売却セフレを進めている、今年に入って三菱東京UFJ銀は保有する静岡銀行や常陽銀行などの株式を売却している。